いつでも思考はマリアナ海溝

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少子化問題に挑む小説家の過激発言

ノアの雑多ブログへ来ていただきありがとうございます。

 

 今回は『永遠の0』や『影法師』など、様々な時代小説の執筆をなさっている百田直樹さんの少子化に対する過激発言についてです。

 ネットで普通に炎上してますし、ニュースにもなって居ましたので、ご存じの方も多いと思います。

 

 とあるYouTube番組で百田直樹さんが『無茶苦茶な小説家のSFと考えてくださいよ』という前置きをしてから『25歳を超えていない独身者は結婚できないようにする。ほんで、30代越えたら子宮を摘出すると』と発言したことです。

 

 百田さん自身はフィクションとして発言していますが、有名人がこんな発言をしていい物だろうか、というところです。

 きっと百田さんが生まれたその時代ならば、この発言はある程度許しを得られたのかもしれませんが、この現代は、男尊女卑よりも女尊男卑と言われるほど時代の価値観が変わっています。

 

 それにインターネットにより日本は急速な、ホワイト主義化が進んでいます。

 公園のトイレが汚いのは許せるけど、イオンモールのトイレや、百貨店のトイレが汚いことは許せないみたいに、無名の人のことはどうでもいいけど、有名人は隅々まで綺麗でなくてはいけない時代です。

 

 そのためフィクションという考えだとしても、現在日本で嫌われている男尊女卑的な考え方を持っているだけで叩かれてしまいます。それを知らなかった百田さんのミスです。

 

 きっと2週間後ぐらいになれば、こんなこと話題の隅に追いやられてしまうのでしょうが、百田さんがこの発言をしたことは誰もが覚えていることでしょう。

 なにせ男尊女卑をするというレッテルが、百田さんに貼られてしまったのですから。

 

 世間がざわついている中、私は現在17歳の女ですが、この発言にそこまで怒っていません。それに気にもしていません。なにせこんな幼稚で非人道的で、現実味のない話を、小説家が本気で構想を練っているなんてあるわけないからです。

 

 まるで黒人差別をなくすには、白人か黒人どちらかを全員殺すぐらい、現実味がありません。問題は解決するけれど、絶対誰も行わない。

 

 今回の発言はフィクションを描く小説家だからこそ出てきた発想でしょう。世間はこれを許していませんが、私は許すも許さないもありません。ただ百田さんの価値観を知ることができたな、と思います。

 

 これからも百田さんの小説を読んでいきますが、百田さん自身を政治で応援することはないでしょう。こういう発言をしてしまうことに問題があるからです。頭の中で完結しておくべきです。

 

 そういう考え方を口に出してもいいのはせいぜい中学生までです。